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「…それは…言いたくない」
あたしは明月をチラッと見た。明月はあたしの前で両手を広げ、流星から守ろうとしている。
「よし、俺に任せろ。妙なアレルギーなんて、俺が治してやるよ。聖奈、顔上げて。気にするな、全然目立たないから」
発疹は白い肌を赤く染め、メチャメチャ目立っているのに、流星は優しい眼差しであたしを見つめた。
学校で女子に囲まれ、チャラチャラしているチャラ男の流星が、違う人みたいに思えた。
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