316人が本棚に入れています
本棚に追加
「ば~か、まだならないよ」
「何だ、つまんないな。ねぇ、聖奈ちゃん、ママ一人で寂しくないかな?」
「そうだね…」
スポンジにボディソープを馴染ませ泡立てる。
「大丈夫だよ明月。マンションもお祖母ちゃんちも近いから、寂しくなったら家に帰ってもいいんだよ。明月、ママが恋しいの?」
「違うよっ!明月じゃなくて、ママが寂しいの」
「はいはい」
あたしは明月の小さな体を、綺麗に洗い、シャワーで流した。オマセな明月も、やっぱり五歳児だ。
最初のコメントを投稿しよう!