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「色が黒くて、小さくて、見るからに小豆って感じ。煮れば煮るほど甘くなるってか?」
煮れば煮るほど?
「やだ司。明月ちゃんは、明るい月と書くの」
「へっ?あんこの小豆じゃねーの?」
「おっちゃん、おバカだね」
「おっちゃん!?俺がおっちゃん!?俺はまだ三十代だ!司兄ちゃんと呼べ!」
「おっちゃんじゃん」
「こら、小豆!生意気な、あんこにするぞ!」
初対面から、明月に負けてる司兄ちゃん。精神年齢は、明月と同レベルかも。
――と、その時…
バンッと大きな音をたて、部屋のドアが開いた。
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