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流星の一声で、部屋からゾロゾロと二人が出て来た。二人はあたしを見て、流星同様、目を見開く。
「聖奈?どうしたの?」
キョトンとしている恒星。
「つーか、そのドングリ誰?」
「ドングリ!?」
「ピンクの隣にいる、チンケなドングリ」
大星は明月を見下ろし、竹刀で自身の肩をトントン叩いた。
ドングリって…
喩えが酷すぎない?
「あはは、大星。ドングリとはナイスな喩えだな。確かに明月はドングリみたいだ。その髪型、昭和初期のオカッパみたいだな。日奈ちゃんの仕業だろ?」
司兄ちゃんと大星の暴言に、小さな明月は負けていない。
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