悩める王子様

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――翌朝、あたしはいつもより早く目が覚めた。 眠い目を擦りながら、部屋を出る。 あれ…? 何か…違う。 寝惚けていたあたしは、ここが自宅ではないと、やっと気付く。 「…そうだ。ここは司兄ちゃんの家なんだ」 キッチンで由有姉ちゃんが、朝食の準備をしていた。 「おはよう、聖奈ちゃん早起きなのね」 「おはようございます」 「よく眠れた?」 「……はい」 隣室の騒がしい音や、話し声が耳につき、朝方まで寝れなかったよ。 本当に煩いんだから。
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