お姫様の小さな恋

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【玲央Side】 図書室での自習を終えた俺は教室に入る。教室の中央には、女子の輪の中で優しく微笑む優花。 「おはよう。玲央」 「おはよう。優花」 周囲にいた女子はスーッと優花から離れ、俺達は二人だけになる。 窓際の机の横に鞄を掛け、椅子に座ると優花も隣に座った。 「玲央?何かあった?浮かない顔してる」 優花はすぐに俺の様子に気付く。 「…ボスと揉めたんだ」 「進路のこと?お父さん反対なの?」
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