お姫様の小さな恋

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身支度の整った玲央は、すぐさま食卓についた。寝起きのモンスターはゾロゾロと洗面所に向かう。 玲央はヨーグルトだけ食べると、席を立った。 「ごちそうさまでした」 「玲央、もっと食わないと、力が出ないぞ」 「朝食はこれでいい。由有姉ちゃん、お弁当ありがとう」 玲央は青いナフキンに包まれたお弁当を受け取ると、鞄に詰め込んだ。 「随分早いのね」 「学校の図書室で勉強したいから。行ってきます」 玲央はそのまま部屋を出ると、階段を駆け降りた。
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