お姫様の小さな恋

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「早く顔を洗いなさい。ご飯食べたら幼稚園に行くよ」 「はーい!」 明月は三人にウインクすると、洗面所に走る。三人は首を振りながら、あたしを見た。 あたしも、即効首を振る。あたしだって、お断りだ。 朝食を済ませた母と明月は、椅子から立ち上がる。 「明月、寂しかったらママのとこに戻ってもいいからね」 「聖奈ちゃんは?」 「聖奈は、まだ治療中。もう少しお泊まりするから」 「えー!だったら明月もお泊まりする。聖奈ちゃんが怪獣に喰われちゃうと困るから」
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