お姫様と恋人ごっこ

17/33
215人が本棚に入れています
本棚に追加
/33ページ
その賑やかな中、流星と聖奈だけは、異次元にいるみたいに、二人だけの世界に包まれていた。 何を話してるんだろう。 本当に付き合うのか? 「王子様、ケーキ作ったよ。食べようよ」 明月ちゃんに手を引かれ、俺はテーブルに向かう。 テーブルの上には、優花が買ってきたラポールのケーキと、聖奈と明月ちゃんが作った手作りケーキが並んでいた。 手作りケーキは生クリームがちょっと崩れているが、新鮮なフルーツがたっぷりとデコレーションしてある。 優花のケーキは、洒落たチョコレートケーキだ。
/33ページ

最初のコメントを投稿しよう!