219人が本棚に入れています
本棚に追加
「聖奈、よく来たな」
司兄ちゃんが、あたしに手を振った。
「あれ?ドングリ!お前横浜じゃねーの?」
「大ちゃ~んっ!」
明月は一目散に庭に飛び込み、ジャンプして大星に抱き着いた。
「犬じゃねーんだから。お前横浜から来たのか?」
「ううん。明月はママといるの。大ちゃん抱っこして!」
「はい?抱っこ?五歳児が甘えてんじゃねぇ」
「やだやだやだ。抱っこ!抱っこ!」
「うっぜぇガキだな」
大星は文句言いながら、明月を抱き上げた。
最初のコメントを投稿しよう!