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夕日を見つめていたら、遠くで声が聞こえた。
「……せな」
あたしの名前を呼ぶ…
優しい声…
「聖奈……」
思わずベンチから立ち上がる。公園の中には…息をきらし、あたしを見つめる玲央……。
「玲央…。優花さんなら、向こうに歩いて行ったよ」
「えっ?優花…?どうして…優花がここに?」
「玲央に…逢いに来たんだよ…」
「俺に?聖奈、優花と話をしたのか?」
「…別に、挨拶しただけ」
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