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「玲央は受験が終わったら、優花さんと付き合う癖に、狡いよ。あたしのことなんて、本気じゃない癖に…狡いよ」
「俺は優花とやり直す気はない」
「…玲央ごめんなさい。…受験頑張ってね。あたしも受験頑張る。流星と同じ高校に行くって決めたの。だから…だから…」
「流星が…好きなのか?」
流星が好き?
流星は好きだよ。
流星は優しくて…
いつだって優しくて…
けど、それは……
「流星が…好きだよ。あたしね、まだ病気が治ってないの。だから…離して…」
あたしの言葉に、抱き締めていた玲央の手が離れた。
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