王子の告白と姫の決心

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――翌朝、いつものようにマンションの下で、流星があたしを待っていた。 「おはよう…」 「オッス」 いつもと変わらない流星の笑顔。でも…違ったんだ。 流星はそのあと、無言で歩き始めた。お喋りな流星が、黙ってあたしの前を歩く。 昨日のこと… 流星に話さないと。 流星に隠し事はしたくない。 流星の前で正直でありたい。 そう思っているのに、上手く言葉が出てこない。 「…流星…あのね」
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