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――学校に着き、教室に入る。流星は壇上で破局宣言をした。
「俺達、別れました!」
「流星、嘘だろ?」
「まじかよ?やーぱ、流星は一人の女じゃ無理だよな。お前は、おとんのDNAしか体内に組み込まれていねぇからな」
「うっさい。もっといい男になって、リベンジするんだよ。それまでの充電期間だ」
「リベンジねぇ、俺もリベンジ出来るかな?」
あたしは困り顔で大星を見つめる。
「そんな目で見んなよな。聖奈、周りに遠慮してたら、本当の想いは好きな奴に届かねーよ」
「そうだよ聖奈。僕達みたいに素直にならないとね」
「恒星…大星…」
「ばーか、泣くな」
玲央への気持ちを、封じ込めているあたしは、本当に…ばかだね。
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