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優花は俺に笑顔を向けた。
その瞳には、涙が浮かんでいた。
ごめん…優花…
ごめん……
心の中で、何度も呟く。
けど…
もう俺は偽らない。
自分の気持ちを…
偽ったりしない。
――二月後半、恒星と大星の高校受験が終わり、由有姉ちゃんが家に、合格祝いの赤飯を持って来た。
恒星は名門私立清凌央高校。大星は私立滝魅工業高校。あとは一般入試の流星だけ。
――三月一日、俺は高校の卒業式を迎える。高校の卒業式には、両親と祖母、隊長まで参列してくれた。
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