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「毎日メールするよ。休みの日は、必ず東京に戻ってくる」
「……ぅん」
「俺…もう聖奈しか見えない」
「……ぅん」
聖奈の頬に、ぽろぽろと涙が伝う。頬には小さな発疹が出ていた。
聖奈の発疹に触れ、俺は頬に口付けた。聖奈は驚いたように、潤んだ瞳を俺に向けた。
頬にあらわれた小さな発疹、ひとつ、ひとつに口付ける。
「…聖奈、好きだよ」
「……れ…お」
聖奈の唇を優しく塞ぐ…
柔らかな聖奈の唇…
あたたかい聖奈の唇…
募る想いを…
唇のぬくもりで…
君に伝えたい。
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