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「気にいってくれた?」
玲央はネックレスをケースから取り出すと、あたしの首の後ろに手を滑り込ませ、ネックレスをつけてくれた。
「すごく似合ってるよ」
「ありがとう玲央…。嬉しい」
再び重なる唇…
体がスーッと軽くなり…
瞼を閉じると、幼い日の光景が、走馬灯のように過る。
人は…
幸せ過ぎても、涙が溢れるんだって、この時初めて知った。
――離れたくない。
でも…離れないといけない。
玲央が大好きだから…
あたしはずっと待っている。
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