王子と姫のKIMOCHI

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「玲央~!聖奈ちゃん!早く降りて来ないと、ばあちゃんが上がって行くよ。てか、気を使ってんだから、早く降りて来なさい」 「本当にうざいな」 玲央が笑いながら、あたしを見つめた。 「玲央、行こう」 「うん」 玲央の大きな手が、あたしの小さな手を包んだ。はにかんだあたしに、玲央は優しく微笑み掛けた。 繋いだ手は… 大きくて、温かくて… 重なった想いは… 心まであたたかくする。
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