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キラキラと輝く笑顔に、あたしの心臓はドキンと跳ねる。
あたしの顔が自然と緩む。
やっぱり玲央はカッコいい。あたしの王子様。
「こらっ、何デレデレしてるんだよ。見せろ」
「ダメダメ!見せないっ」
「つーか、見せろ!どうせ、玲央だろ」
「ダーメ!誰にも見せないもん」
玲央の笑顔は、あたしだけの宝物。
ふざけながら、青空の下で、流星と並んで写真を撮る。大きな桜の木が、あたし達の頭上に綺麗な桜の花びらをプレゼントしてくれた。
――玲央に…届け。
掌の上にハラリと落ちた桜の花びらを、空に向けふぅーっと吹き飛ばした。
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