姫の夢とモンスターの決意

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「その場面はカットする約束です」 「約束?愛し合っている二人。キスシーンやベッドシーンはあって当然だよね。ベッドで肩出して抱き合うだけなのに、そんなことも出来ないの?君、女優の仕事は幼稚園のお遊戯じゃないんだよ」 愛梨奈は悔しそうに唇を噛み締めた。 「まぁまぁ、響さん穏便に。マリナちゃん、最高のドラマを作る為に、今のシーンは放送させて下さい。プロダクションには許可取りますから。出来ればラストのベッドシーンも。抱き合うだけですから」 ディレクターが平然と言ってのけた。 「…ふざけんなよ。嫌がってんだろ」
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