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「あんな奴に、キスさせんなよ」
「……流星」
「嫌なんだよ…。我が儘が通用する世界じゃないことくらい、俺もわかっている。いい作品を作る為には、ラブシーンが必要なこともあるってわかっている。けど…俺はやっぱり我慢出来ない」
「…流星」
「女優として本気でこの仕事をやるなら、ラブシーンもやれ。ちゃんと演技しろ。けど、俺とは終わりだ。俺はそんなに寛容な人間じゃねぇ。好きな女のキスシーンやベッドシーンを見て、冷静でなんていられねぇんだよ」
愛梨奈の瞳に、涙が溢れた。
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