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トントンとドアがノックされ、ドアの隙間から愛梨奈が顔を覗かせた。
「流星…おはよう」
「…おはよう。てか、なに?」
「おばさま、おはようございます。早朝にすみません。流星の部屋に入っていいですか?」
お袋が愛梨奈に微笑み掛ける。愛梨奈の足元には天星が抱き着いている。
「愛梨奈ちゃんおはよう。人気女優さんが、こんなところに来て大丈夫なの?流星、母さんは天星を幼稚園に連れて行ったあと、お祖父ちゃんの会社に行くから、留守番頼むね。外出するなら、きちんと戸締まりしてよ」
「へいへい、ガキじゃないんだから。言われなくてもわかってるよ」
「愛梨奈ちゃん、ごゆっくり。行ってきます」
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