164人が本棚に入れています
本棚に追加
「愛梨奈バイバイ~」
「天ちゃん、行ってらっしゃい」
愛梨奈は笑顔で天星に手を振っている。俺はベッドから這い出し、ボサボサの髪を掻き上げた。
「つうか、朝っぱらからなんだよ。もう話は終わっただろ。仕事じゃねぇのかよ。行けよ」
昨日の事もあり、俺は愛梨奈から視線を逸らしたまま、床に胡座を掻く。
愛梨奈が俺の隣に、ちょこんと正座した。
「仕事は午後からだから。あのね流星。昨日の話だけど。流星に言われて、私一晩考えたの。私の一番したい事は、なんだろうって…」
愛梨奈の言葉に眠気が一気に吹き飛ぶ。
これって…別れ話だよな!?
最初のコメントを投稿しよう!