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「私の魔法…、解けたみたい」
「魔法…?」
「うん、キラキラした夢の世界。好きだと思ってたけど、違ったみたい」
好きだと思ったけど違った!?俺のこと!?
「ま、愛梨奈…」
愛梨奈が俺に視線を向けた。俺はゴクンと息をのむ。
これは完全に別れ話だ。
俺か、仕事か、選べと言ったが、翌日に結論出さなくても…。
「流星…私と…」
「ひゃあ、ま、待て。その先はまだ言うな。俺も男だ、覚悟は出来ている。けど、一晩で結論が出るような問題なのか」
「何日考えても、同じだよ。私の気持ちはもう決まってるの。好きだと思っていたのは、幻。甘い夢を見ていたのよ」
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