姫の悪戯

2/25
118人が本棚に入れています
本棚に追加
/25ページ
◇◇ あれから数日が経過。 祖父は奇跡的に、危険な状態を脱した。 会話もまだ出来ない状態だが、意識ははっきりし、こちらの話は理解しているようで、僕が銀行を辞め、祖父の建設会社に入社したと父から聞き、あの豪気な祖父が初めて涙を流した。 僕は慣れない仕事に毎日ヘトヘトになりながら、肉体的にも精神的にも追い込まれ、愛美に電話出来ないでいた。 こんな僕が… 愛美に何て言えばいいんだよ。 それにあの日… 愛美と窓山は腕を組んでいた。
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!