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「聖奈ちゃん。先のことなんて誰にもわからないよ。今、誰と一緒にいたいのか、それだけを考えればいいの」
「今…?」
「そう、大事なのは今」
愛梨奈ちゃんは細い指先で、流奈ちゃんの頬に触れる。
「そうしたら、聖奈ちゃんも素敵な宝物を授かるから。聖奈ちゃんのママも、結婚した事を後悔なんかしてないと思う。素敵な恋をしたから、赤ちゃんを授かったの。家族が増えるって幸せなことだよ」
流星が愛梨奈ちゃんの腕から、赤ちゃんを抱き上げた。
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