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暗闇の中で…
遠くでバイクの爆音が響く。
お祖母ちゃんのマンション。
三階の大星の部屋。部屋の灯りを見上げ、涙が滲んだ。
あたしなんか…
みんな必要ないんだ。
あたしがいなくなっても…
誰も困らない。
あたしは…
いらない子なんだ。
――その日から…
あたしは、かけるの家に転がり込んだ。
中学の卒業式も。
高校の入学式も。
かけるの家から登校した。
ママは何度も迎えに来たけど、あたしはママを拒否した。
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