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「紅孔雀?ダメだよ。一人で行くなんて無茶だ」
「お祖母ちゃんごめん」
あたしはバイクの鍵を奪うように取ると、家を飛び出した。
「明月、待ちなっ!!」
お祖母ちゃんの制止を振り切り、バイクに跨がりエンジンを掛けた。
かける…
かけるは、あたしの親友。
真姫も、あたしの親友。
暴走行為はもう止めたんだ。旗だって、今は振り回していない。
危険な場所に、一人で行く事に不安はなかった。
紅薔薇連合を作ったのは、あたし。リーダーなんてこのグループにはいない。
けど、仲間を助けたい。
街のネオンが、あたしの体を照らす。あたしは無心でバイクを走らせた。
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