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「ママ、慎ちゃんと結婚してもいいからね。ね、聖奈ちゃん」
「うん、次はママが幸せになる番だよ」
「聖奈…明月…ありがとう」
日奈姉ちゃんは海を抱いたまま、涙を溢した。
家族の溝は、やっと埋まったみたいだ。元気な陸と海は、みんなに圧倒され大声で泣き始めた。
玲央と聖奈は二人で赤ちゃんをあやす。見ていて微笑ましい幸せな光景。
和やかな雰囲気の中、俺達は三三九度の酒杯を交わす。未成年の明月は酒杯に軽く口をつけ飲む振りをした。
赤ちゃんの泣き声と、みんなの賑やかな声。寛いだ雰囲気の中で挙式は無事に終わった。
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