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「大星、明月おめでとう!これより石田家、早乙女家の披露宴を行います!」
流星の司会で、いつものように賑やかな祝宴が始まった。
四年前にくも膜下出血で倒れた祖父も、楽しそうに笑っている。輝喜や流奈が座敷を走り回り、小さな子供達の笑い声と赤ちゃんの泣き声が室内に響く。
俺は隣に座っている明月の手をそっと握った。
「俺達も、恒星や流星、玲央達みたいに、いつか親になろうな」
「…ぅん」
いつかきっと…
俺達も…。
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