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「天ちゃんどうしたの?超不機嫌じゃん?」
友達が僕を心配そうに見る。
「…べつに」
僕はコップに浮かぶ氷を、右手の人差し指でぐるぐると掻き回す。
「やだぁ~、陳ちゃんたらぁ~」
陳ちゃん!?
かけるの甘ったるい声に、僕はイライラする。
「んふふ、陳ちゃん。擽ったいよぅ~」
僕の心は、まな板に乗っかっているキャベツみたいに、千切り状態だ。
ベタベタとかけるに触る筋肉マッチョな腕。
も、もぅー!
なんで、触らせてんだよ!
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