狼の皮を被ったお姫様?

4/19
前へ
/35ページ
次へ
僕はスクッと立ち上がる。 友達は突然立ち上がった僕を見上げた。 「天ちゃん?トイレ?」 僕はトイレに行きたいわけじゃない。僕の行き先はもう決まっている。 僕は迷うことなく、つかつかとかけるに近付いた。 「かける」 「天ちゃん、久しぶり」 かけるはチラッと僕を見ると、不貞腐れたように唇を尖らせた。明らかにさっきまでのデレデレした態度とは異なる。 「何か用?」 「仕事、手伝え!」 僕はかけるの腕を掴む。 「痛い!何すんのよ!」
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

140人が本棚に入れています
本棚に追加