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僕はスクッと立ち上がる。
友達は突然立ち上がった僕を見上げた。
「天ちゃん?トイレ?」
僕はトイレに行きたいわけじゃない。僕の行き先はもう決まっている。
僕は迷うことなく、つかつかとかけるに近付いた。
「かける」
「天ちゃん、久しぶり」
かけるはチラッと僕を見ると、不貞腐れたように唇を尖らせた。明らかにさっきまでのデレデレした態度とは異なる。
「何か用?」
「仕事、手伝え!」
僕はかけるの腕を掴む。
「痛い!何すんのよ!」
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