狼の皮を被ったお姫様?

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◇◇ あたしは明月の結婚式で、初めて天星に逢った。 色が白くて大きな瞳。 長い睫毛にサラサラヘア。小さな唇は桜色。 第一印象は可愛い女の子。でもその子は、まだ幼さの残る男の子だった。 小学生の天星。 漫画に出てくるような美少年。 明月のお祖母ちゃんのバイク屋で働いていたあたしは、その後も時々天星に出くわす。 綺麗な美少年は、会うたびに美しさを増した。 ――明月の結婚から五年。大星に頼み込み、あたしは天星のアシスタントに収まった。
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