第1章 仇敵
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彼はナイフを振るい続ける。 相手は大柄で、化物みたいに強い。そして武器は、斧。首を落とそうとする姿は、死神そのものだ。 「降参しろよォ、兄ちゃん!」 死神の目は爛々と輝き、口が裂けそうなくらいに笑っている。 憎いのだ、彼が。限りなく、憎い。
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