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私立仙谷学園。アタシの在学する高校だ。
「あのっ、やめて下さい…」
…そして不埒者が横行する事もしばしば。嘆かわしいね、まったく。
「いいじゃん、俺らと楽しい事しよ?な?」
「そうそ!ほら、人いないところ行こうぜ!!」
「やめてあげなよ。嫌がってんだろ?」
「お前は…武士?!」
「はぁ…それ以上そのふざけた名前で呼んだら、…斬るよ?」
「ひ、ひぇぇぇ!!!」
やれやれ…まだ竹刀も出してないってのに…しょぼいなあいつら。
「あ、あの、ありがとうございました!」
「礼はいいよ。それより、あまり一人で校舎内歩かないように。放課後は人少ないし危ないからね。」
「はっ、はいぃぃぃ!!」
「それじゃ。」
こうやって女の子を助けてはすぐに去ることも少なくないアタシは気付かなかった。
「武士…やっぱりかっこいい…ファン倶楽部、入らなくちゃ…!!」
…謎の学園ファン倶楽部の存在を。
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