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愛side― 史織は入学式から目立っていた。 「わー、あの子、カッコいい…!!」 綺麗でも可愛いでもなく、カッコいい。 そんな言葉が似合うような少女が、史織だった。 史織はいつも遠巻きに噂される、高嶺の花タイプの少女だった。皆、遠くから眺めるだけで満足してしまうらしく、彼女はいつも一人だった。 「ねぇ、一緒にご飯食べない?」 その一言から私たちの付き合いは始まったんだよね。今思い返すと懐かしいわ…って、思い出に浸ってる場合じゃない! そう、今の問題は史織の高嶺の花過激化問題について。 今まで遠くからしか見てなかったファンたちが、いきなり頭角を現したのだ。これは史織の親友…いやもう保護者として認める訳にはいかない! あの子しっかりしてるようで敵意がなければ度が過ぎた愛情でも何でもスルーしちゃうような鈍感娘だから…私はあの子の将来が心配です。 今だってそう。確かにあの後輩の気持ちもわかる。誰だって自分の王子様像を作り上げちゃうものだしね。 でも、でも!!史織だけは渡さない!! 史織に会った時、私はそう誓ったのだ。おっと、これ以上は長くなるからここまで。また機会があれば、ね。 「愛、クレープ食べに行かないの?」 「あ、行く行く!!!よっし、食べるよー!!」 弱いものを守る史織を守るのは、私。 そんな想いを抱いて、今日も私は史織と肩を並べて歩きます!!!
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