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-15分後- 「ひぃ…ひぃ…笑いすぎてお腹いたあははっ…」 泣きながら爆笑する愛が止まらない。 本当にアタシはこいつの友人でいいのだろうか…友人選びを間違えた気がするな。 「愛、そろそろアタシ激怒するぞ?」 「あーごめんごめん!やっと落ち着いたわー。っていうか、史織また口調戻ってるよ?やっと“アタシ”で1人称慣れてきたのに、勿体無いよ。」 「えっと、じゃあ…アタシ、おこだぞ?」 …えっと、何も反応がないぞ?これは何か間違えたか。というかアタシがこんな話し方したのがダメだったか… 「…史織、たまにすっごく可愛くなるよね。」 褒められた。愛様の厳しいチェックにクリア出来たみたいだ。 「こうやって話してると、史織普通に可愛いのにね…」 嘆かわしいわ、なんて大げさにため息つく愛。何か腹が立つ。 「いい?史織がこれから先、平和に暮らしたいなら、まずそのイケメン性格を出来るだけ抑えて、彼氏作って、ファンを減らすことね!」 ビシッと指を指しながら自信満々に宣言する愛だが、果たしてその予想は合っているのだろうか。アタシには理解できない。 「…まぁ、恋もしたことない史織には理解できないかもしれないけど。」 自分は彼氏とラブラブだからって大人ぶっている愛と、なかなかお互い合わないこの手の話題。 生まれてこの方、未だに恋を知らないどころか興味すらない。それを変だとも思っていないが、どうやら愛から見れば異常でしかないようだ。 「いい?華の女子高生なんだから、経験出来る事は全部やるんだよ?」 「そう言われても…」 「つべこべ言わない!とにかくカッコいいなとか、ちょっとでも気になる男子を見つける事!」 「はーい…」 ここは逆らわないでおこう…っと、おぉ。 「あの女性、可愛らしいね。」 偶然視界に映ったショートカットの明るい茶色の少女に、何故か目を奪われた。 「え、どれ?…って、もしかしてあのキャラメル色のショートカットの子のこと?」 「そうそう。」 「…史織。あれ、男だよ?」 「へー、音子さんって言うのか。知り合い?」 「じゃなくて!!男性って事だよ!」 「だんせい…?…お、おとこ…だと…?!」 「そう!あれがさっきから噂の姫こと、朝日恵亮君だよ!!!」
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