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「…?!」 「おーい、史織?…ダメだ、固まっちゃってるわ…」 「…あ、あい…?!☆%○×□?!」 「後半何言ってるか分かんないからまず深呼吸してね?」 「ひっひっふー…」 「落ち着きなさい史織。それは出産の時だから。」 「えっと、えっと…」 「姫があまりにも可愛すぎて脳が男性と受け入れないって言いたいの?」 「…!うん!」 さすがだ愛。混乱した私の思考をいとも簡単にまとめてくれた。 「まぁ、混乱するのも分かるよ?あそこまで可愛いと、ねぇ?…あ、こっち来た!」 愛がその朝日とやらの説明をしてくれると思った矢先、朝日が友人とともに斜め前の席についた。 愛と背中合わせに朝日が座る形なので、アタシには友人の表情しか窺えない。 …が、何故かその友人からの視線が痛い。なぜこっちをがん見している…? 「で、史織、いつまでクレープ食べんのに時間かかんの?私もう2個食べちゃったんだけど。もう1個食べてようか?」 「え、ちょ、愛が早過ぎ…」 「マジかよ!女でクレープ3個とか、デブまっしぐらだよな。」 …?! 突然前の席からそんな言葉が聞こえてきた。 愛は別に太っていない。むしろやせ過ぎだと思うくらいだ。 そんな愛でも女の子の悩みである体重はやはり気になるらしく、アタシも話題にはしてかったと言うのに… こいつ、今から地獄を見るぞ… 「…史織、行くよ。」 「え、アタシクレープまだ…」 「いいから!」 …?!前の男に何も言わない愛が不自然で。私はただクレープを持って引きずられる事しかできなかった。 店を出る前のほんの一瞬、偶然朝日と目が合った。 「   」 口だけで伝えられたその言葉を理解するのに数秒かかった。 だってそれはアタシがいつも告げる方の言葉だったから。 逃げろ、なんて…
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