1110人が本棚に入れています
本棚に追加
つまり、――健全な中学三年の男子である俺としては、周りの誰かが誰かと付き合って、そののろけ話を聞かされれば、多少は羨ましいと思わないこともないわけで。
でも実際、今まで俺は、やっぱりそれをどこか他人事のように捉え、聞き流してきたんだと思う。
幼い頃、俺たち3人が遊んでいる横で母ちゃん同士が交わしていた、自分たちには関係のない大人の世間話のように。
――でも……。
亜優は?
亜優は、どうなんだろう。
最初のコメントを投稿しよう!