第3話 予想通りの出会い

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「何故大丈夫か…それは…」 「それは…?」 ゴクリと喉を鳴らす音が白い空間に響く。 「神さ「僕が力をあげるからさ!」…神様」 「ははは、ごめんね、だって僕全然喋ってなかったからさ」 「まあいいんすけどね」 「はいはい、で神様?」 「何かな葵ちゃん?」 「新にあげる力って具体的には何ですか?」 「単純に魔力…あぁ新君は霊力だったね、まずはそれをあげる」 「創造属性やら破壊属性でおれTUEEEE的なやつですか!?」 「残念でした、違います、魔法の理論や概念なんかは君たちのものと変わらないからね」 「え~~」 新の使用する魔法や魔術の説明をするとしよう。 魔法・・魔力を媒介に自然界の法則に縛られず発動する現象のこと。 この理論で例を挙げると、水の中で炎をだしたり、水分が存在しない空間内で水を生成することが出来る。 無論、発動時に使用した魔力量により効果時間は長くもなるし短くもなる。 魔術・・魔力を媒介にしつつ自然界の法則に則った形で現象を引き起こすもの。 魔力により現象を引き起こす事自体は同じだが、発動に使用した魔力が消失してもその現象は継続される点が魔法とは異なる。 魔法の利点を挙げるとするならば、環境や条件に縛られず術者の思惑通りに現象を引き起こす事が出来ること。 又、概念といったものまで魔法ならば再現出来る。 魔術の利点とは、使用時の環境や条件を把握、理解しているのならば、魔法に比べ低コスト、低負担で発動する事が出来るというのが挙げられる。
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