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「クッ…サソイコマレタカ…」
「おめでとう、正解だ犬コロ」
その言葉が聞こえたと同時に犬に似た魔物の回りを囲むように、蒼白く揺らめく匕首(あいくち)サイズの剣が刺さっていた。
刺さった剣を起点に魔物が抜け出せないように結界が張られる。
「!!?」
「これで逃げられないわね犬コロ」
「お前もだろうが」
「あら、私は誇り高き賢狼よ?そこの犬コロと一緒にしないでほしいわね」
「同じ犬科だろ」
「それでも私は違うと言い張る」
「わかった面倒臭いからそれでいい」
そう話すのは黒いシャツに、黒いズボン、全身を黒一色に統一した二十代前半と思われる男性と
白く美しい毛並みをした、一匹の狼が居た。
男の腰よりも少し下に背があるため、相当大きい体躯をしているのが分かる。
一方男の格好は、先程述べた通りの黒一色の服装に、頭髪は黒の短髪で所謂(いわゆる)ソフトモヒカンという髪型をしており、身長は175センチといったところであろう。
なお前髪はおろしている。
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