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細い看板の裏、オレンジのマンションの前、斜め前。
真っ黒の人あり。
不思議な威圧感と自分の心臓がドクドクとなっているのがわかる緊張。
人では無いのだろう。
と、取り敢えず、スルーしとこう。
「今の、死神。」
人が、死神の特徴として上げるもの。
黒い服に、鎌を持った姿。
案外、間違いでは無いのかもしれない。
死神、ってのは身近にあるらしい。
自分が目撃するのはこれが始めてだが、母さんは何度も見ているそうだ。
近所の家に入って行く死神、そこら辺にいる死神、そして、枕元に立つ死神。
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