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「効いた?」
「……効いたと思うことにする」
口の下に梅干しを作りながらそう返すと、ウソツキさんはまた、ハハって笑った。
そしてゆっくり優しいキスをして、
「遅くなるとお母さんが心配するから、もうコンビニから帰ろうか」
と言った。
お母さんにはコンビニに行ってくると言って出て来ているから、あまり長くは話せない。
近所のコンビニ、もっと遠ければよかったのに……。
家に帰ると、アサちゃんからメールがきていた。
『今日は楽しかったね!
今、デート中かな?うらやまし~。
また学校でいろいろ聞かせてね』
アサちゃんの興味津々な顔が容易に浮かぶ。
「うらやましい、かぁ……」
私は少しだけ溜め息をついて、やっぱ効かないし……、と小さく呟いた。
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