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「いや、ホントに何でもないことだよ、美亜にとっては。 高校時代に俺等と仲良かったやつが、たまたま晃樹と同期で入社したってだけで」 「へぇー。すごい偶然だね」 知らなかった。 確かに私には特に関係のない話だけれど。 「そう、俺も聞いた時びっくりした。 今度集まって一緒にメシ食いに行くことになってさ」 「ふーん」 そんなに仲良かったんだ。 お兄ちゃんは話しながら立ち上がり、リビングから出ていこうとする。 「もう帰るの?」 「あ、うん。 そろそろ」 いつもはしばらく寛いでから帰るのに、今日は早々と席を立つお兄ちゃん。 もっといろいろ聞きたいのに、なんかよそよそしい。
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