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長方形のテーブルの広い所、お兄ちゃんの向かい側にウソツキさんが座ったから、私は二人の間の狭い所に座る。
お兄ちゃんに会うのは、あのアルバムを勝手に見た日以来だから、少し気まずい。
「晃樹の部屋にいたのか?美亜」
ジュー……と、いい音をさせて焼かれているお好み焼きの前で、何故かウソツキさんを見ながら聞いてくるお兄ちゃん。
「うん……」
「変なこと、されてないか?」
「ちょっ、お兄ちゃん、何言ってんの?」
恥ずかしくてお兄ちゃんの肩を叩くと、
「しててもお兄ちゃんには内緒だもん」
と、気持ち悪い声を出しながら代わりに答えるウソツキさん。
そこから2人の言い合いが始まった。
というか、お兄ちゃんが一方的に吠えて、ウソツキさんの方はからかい半分。
私はげんなりする一方で、この2人、昔からこんな感じなんだろうな、とほんの少し笑ってしまった。
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