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「ちょっと、遼平。 せっかく美亜ちゃんも来てくれたんだから、嫌な空気にしないでよ。 ほら、お好み焼きひっくり返して」 お皿を持ってきてくれた沙織さんの言葉に、すごすご従うお兄ちゃん。 それから、私以外の3人はビール、私はコーラで乾杯をして、お好み焼きパーティーが始められた。 お好み焼きを食べながらの会話は、それぞれの仕事の話や私の学校の話。 沙織さんが司会者みたいにそれぞれに話を振ってくれて、とても心地良く会話の輪に入れた。 外は暗くなっていて、大人3人は既に2、3本ずつお酒を空けている。 こういう雰囲気に慣れていない私は、なんだか大人の仲間入りをしたような気分でソワソワ、でもこの楽しい空気に酔ってワクワクしていた。
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