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“たとえ、本当は心の中にずっと昌さんが住みついているんだとしても”
「……っ」
急に私の不安の核になる部分が顔を出して、心臓をヒヤリと撫でられた気がした。
「何?やっぱお好み焼きの方がいいの?ネコ」
「え?あ……。
うん、いや、どっちでもいい!」
この心を悟られないように慌ててウソツキさんに返事をすると、ウソツキさんは、
「どっちでもいい、が一番困る」
と言って、また頬を緩くつまんだ。
そして、そのまま私を凝視。
「……なんか、顔色悪い?」
「や……、全然大丈夫。
ハハ。
チョコレートもらおっかな」
我ながら嘘っぽい笑い声で誤魔化して、チョコレートへと手を伸ばす。
自己暗示のように、考えない考えないと頭の中で唱えて、チョコを2粒まとめて口に入れた。
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