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「あっ！……まただ」
カチカチカチとシャーペンの芯を押し出す。
今日は何故だか、何度も芯が折れる。
「美亜、お昼ご飯食べよー。
……って、まだ板書写してるの？」
「うん、もう終わる」
ナナちゃんの声に、急いでノートに書き写す。
今日は木曜日。
ウソツキさんと会えるんだ、って考えてたら、授業中、ついつい上の空になってしまい、ノートに写し終わる前にチャイムが鳴ってしまった。
「ヘロー、美亜っち、ななっち！
今日お昼こっちで食べていい？」
ちょうどノートをしまった時に、教室にアサちゃんとノンちゃんが入ってきた。
学食に行っている人の空いている席をくっつけて、久しぶりに4人でお弁当を食べる。
「明日からだねー、修学旅行！
超楽しみ～」
アサちゃんがウキウキを顔いっぱいに表して、言ってくる。
「朝子は何か違うことを期待してんでしょ？」
いつもながらつっこむのはノンちゃん。
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