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修学旅行から帰ってきてから、数日後。 お兄ちゃんと沙織さんにお土産を渡しに、マンションへ行った。 あのお好み焼きパーティー以来だから、お兄ちゃんとは少し気まずかったが、お土産のお菓子とラーメンを渡したら素直に喜んでくれて、その後、「あの日はごめん」と謝ってくれた。 沙織さんが横でニコニコ笑っていたから、何か言ってくれたんだな、と思った。 「美亜ちゃん、ちょっとだけ屋上につきあってくれない?」 そう沙織さんに引き止められたのは、帰ろうとしていた時だった。 お兄ちゃんが不思議そうな顔をしていたけれど、沙織さんは、 「女の子同士の話だから、遼平は部屋にいて」 と言って、2人だけで屋上へ上った。 「聞いたよ。 昌が病院に運ばれた日のこと」 屋上に着くと、沙織さんはフェンスに手をかけながら、切なそうな顔でそう言った。
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