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「遼平にとって晃樹と昌はさ、絶対っていうか、青春の象徴っていうか。
とにかく、あの2人が離ればなれになった時、自分のことのように落ち込んでた。
それに、すごく荒れてた晃樹を間近で見てきただけに、心の奥で2人が再会して元通りになるのを願ってたの」
「……」
「そして実際に昌が現われて、昌の気持ちも知って。
ちゃんと時間をかけてふっ切った晃樹に反して、遼平は2人が元に戻る方が自然だって信じてた。
私と自分が続いているように、“あの時のまま”を再現したかったのかもしれない。
昔みたいな仲良し4人組には、本当の意味では戻れないのにね」
『当人同士の中では過ぎたことじゃなかったらどうするの?』
アルバムを勝手に見た時、お兄ちゃんに言われた言葉を思い出す。
お兄ちゃんは、だからああ言ったんだ。
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